新たなスタート

無事手術が終わった。

 

 

 

静脈麻酔を初めて経験したけどあれは恐ろしかった。自分が自分じゃなくなっていく感覚だった。

 

 

 

 

起きた時にはもう手術は終わっていて。

それでもまだ朦朧とする時間は続き。

 

 

 

 

 

 

病室に戻って意識が戻り始めた頃、少しだけ泣いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもきっと、絶対戻ってきてくれる!

そう信じてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤ちゃんは、いろんなことを教えてくれた。。

この経験は絶対この後の人生の糧になってくれるハズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから前を向いて

新たなスタートを切ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に来てくれた時、万全の態勢でいられるように。

戸惑いなんかせず、心から喜べるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつでもウェルカムだよ、赤ちゃん♡

 

 

 

残り時間を…

 

結局…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

微かな予感や不安が的中し…

ダメでした。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術は30日にする事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

ならば残された2日と少し。

まだお腹にいてくれてるこの天使と、

少しでも楽しい時間を過ごしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、泣くのはやめよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クビになるまで

4月1日 入社日。

私の第何回目かの人生、今日から始まる!と胸躍らせていた。意気込んでいた。

(出産までの)時間が無い分人一倍仕事をこなそう、覚えようと思っていた。

 

 

 

けれど…

 

 

 

 

 

あれれ…

この朝礼って、パワハラ…ですよね?

今日だけ…だよね(きっとそうだ)

 

 

 

そう思ったけれど、残念ながらそうでもなく。

2日目もパワハラ朝礼が続いた。

 

3日目は保育園の進級式の為に入社前からお休み頂いていた為、コロナの影響で進級式は無くなったものの紹介状を持って行くことになった総合病院の健診に当て込んだ。

 

 

土日を挟んで明けの6日月曜日。

やはりそこにもパワハラ朝礼があった。

そして…

このご時世に、東京の同社員を呼び寄せて仕事をさせている事に気がついた。

 

 

東京は確か既に自粛要請出てませんでしたっけ?それなのに出張させる様な会社なの?

我が社は会社に革命を起こすIT企業で、毎朝各拠点モニター繋いでテレビ会議システムを使った全体朝礼(しかもパワハラ)をしてるんじゃなかったでしたっけ⁈

社員とその家族の幸せを第一に考える会社って求人に書いてあったよね⁈ならば本来ならいち早く自社で提案しているテレワークシステムを利用してまずは社員の安全を守る為の働き方をするべきじゃないんですか⁈

 

 

私の心は不安だらけになってしまった…

 

 

コロナから社員を守ろうとするどころかコロナを拡散しかねない指示を出している会社に不信感さえ芽生えていた。(東京差別をしているつもりではない)

 

 

7日の朝礼で、月末の土日を使って行う予定だったキックオフという名の全体会議を前倒しで行う旨の発表があった。

我が県でも土日の不要不急の外出は控える様に要請出てますけど…

会議って3密というやつではないのですか…?

(後日、緊急事態宣言が全国に拡大された後にも関わらず、このキックオフは実施されたと同期に聞いた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日の病院のエコー健診で、私の不安や罪悪感・戸惑いをよそに心拍が確認され赤ちゃんは必死に成長している事を感じ…

それまであやふやだった、覚悟がなかった不甲斐ない私に「赤ちゃんを守らなきゃ」という覚悟が出来た。

 

 

 

 

 

 

覚悟が決まっていた私は意を決して会社に相談した。全ては折角舞い降りてきてくれた天使の為に…

 

 

 

 

 

 

「妊娠していることが分かったので、新人の私が言うのも恐縮ですが、在宅勤務をさせてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その応えが、初めの“クビになった日”に

つながるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

明日はようやく健診日。

仕事を優先してしまったが為に前回から3週間以上経っていて、ちゃんと育っているのか不安で不安で仕方がない日々だった。

 

 

 

無事育ってくれています様に…

 

 

 

 

 

 

 

 

全てのタイミング

もうきっと頑張っても恐らくこの先授かる事はないと悟り。。

頑張ってもどうにもならないこともあると言うことを知り。。

5歳の我が子に話をした。

「ママとパパは仲も良いしあなたの弟か妹を作ってあげたいって思っていたんだけど、どうやらママの体はもう子供が出来なくなっちゃったみたいなの。ごめんね…。でもあなたがいてくれるからママとパパは幸せだし、何にも寂しい事はないよ。」と。

赤ちゃんが大好きで、保育園では下のクラスのお友達たちをお世話したがりで、どうして自分には弟も妹もいないのか聞いてくる程の我が子は…

「そっかぁ〜…わかった〜!ママとパパが大好きだから私も寂しくないよ」と言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のに!

授かったのだ!(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもそれを知ったのは、3月20日だった。

 

 

入社まであと1週間。。

必死で掴み取った内定。

ようやく掴んだチャンス。

残念ながらそんなこんなで、授かった事を最初は素直に喜ぶことができず戸惑いの方が大きかった。

 

 

 

 

 

どうして良いかわからなかった。

ネットで調べまくった。

私と似た様な悩みを抱えている人はいないか…と。どうすべきか…と。でも悩みを打ち明けている方々に対し容赦なく「内定辞退するべきだ!」とか「そもそもそういう状況の時は妊活を控えるべきだ!」とアドバイスされていることが殆どだった。

 

 

それらを読んで、ごもっともだと思ったりもした。

 

 

 

けれど…

妊活って1年に12回しかチャンスがない。

年齢ににだって限りがある。

作ろうと思ってすぐ作れるわけでも出来るわけでもない。

それなのに、就職・転職活動の時は自粛するべき事なのだろうか…

 

 

そういう想いもあって。そんな想いも言い訳に過ぎないのか…と思い詰めたり。

 

 

書き込みを見るたび辛くなり、罪悪感が湧き、“よりによって何でこのタイミングなんだよ…”と赤ちゃんを責める始末だった。

 

 

 

 

そんな中、25日に初めて病院へ行くことに。

前回の出産が帝王切開だった為そこの産婦人科では対応することができず、紹介状を持って再度総合病院を受診することになり。その時点で5週目。まだ“胎児”としても認められない段階で内定辞退すべきか否か、どうしても決まられず勇気もなく。何故かその胸の内をその日初めて会った助産師さんにぶつけてしまった。

 

 

 

 

 

 

「何も辞退することないじゃない。入社して時期を見て報告すればいいでしょう?あなたは出産を機に辞めるつもりではないんですよね?ならば何も後ろめたい事はないですよね。そういうのも受け入れて祝福してくれる社会であるべきだし、早くそういう体制になって欲しいですよね」

 

 

 

そう、助産師さんが言ってくれた。

すごく…心が救われた。軽くなった。

何か自分が犯罪者にでもなったような気になっていたけれど、そうじゃないんだと思えた瞬間だった。

 

 

 

 

産前までしっかり働き、産後は育休を取らず産後休暇のみで復帰しよう。あわよくば、早急にテレワークを整備してもらって出産時前後以外は働けるようにしよう!

 

 

 

そう意気込み、不安の中にも小さな希望を膨らませ入社に臨んだのだった。

 

 

 

 

自己紹介⑦転機

転機が訪れたのは本当に些細なことだった。

ちょうど1年前の今頃、何気ない会話でふと私が旦那さんにヤキモチを妬いたのだ。

恋人から家族となり、男女からパートナーに変わったと思っていた私はヤキモチを妬いたことに自分自身驚きだった。それは旦那さんにとっても同様だったようで…

変な話、お互いがお互いをまだ異性として好きなんだという自覚をした瞬間だった。

喧嘩になり、泣いて傷ついて謝って…

仲直りに久々に体を重ねた。

 

 

 

 

 

 

激痛だった(笑)

 

 

 

もう何年振り?というセカンドバージンになってしまう勢いだった私の体は、初めての時のように激痛が走った。

 

 

それでも嬉しかった。

 

 

 

そして、2人目に向けて挑戦しようという事になった。

もう40歳手前のこの歳に、ようやく旦那さんが私との性に向き合ってくれたような気がした。20代の付き合い始めにあれだけ喧嘩しても何も変わらなかったのに、それを取り戻すかの如くそれ以来子作りに励んだ。

 

 

 

でも、そう簡単には行かず。。

 

 

 

生理が来るたび落ち込んだ。

 

「結局遅過ぎたんだよ!」と旦那さんを責めて泣いた。

妊婦さんを見る度に辛かった。

 

 

それを何度も繰り返し。

40歳の誕生日を迎え。

“やっぱりもともと出来づらい体だった上に加齢で更に難しいってことかぁ〜”と

諦めがついてきた頃。。

 

 

 

大好きだった仕事の急なM&Aの話が浮上し、派遣だった私は職を失う状況に陥ってしまった。

昨年末の話である。突然3月末までの契約になってしまったのだ。

 

 

折角上手くいってたのに…

産後ようやく続いていた仕事だったのに…

2人目を考えていることも含めて全てを理解してくれる上司だったのに…

 

 

 

と、思ったものの、そう凹んでばかりもいられず。それからと言うもの必死でまた就活を始めた。

 

 

“また子持ちがネックになる”

 

 

不安が押し寄せる。

案の定、50社近く落とされた。

それでもまた「正社員」にこだわり続けた。

営業の経験しかなく、何の資格もない40歳の子持ちが出来る正社員の仕事などあるわけが無いと思う反面、ピンチをチャンスに替えてもう一度正社員に挑戦したいと言う気持ちが何故か溢れていた。

 

50社近く落とされた会社は全て書類選考で落ちていた。そんな中、書類選考を通過できた会社が2社あった。1社は面接で落ちてしまった。話の流れ的にやはり子供優先での仕事だと厳しいと言う結果だった。もう1社は面接も通り適性検査も通り、役員面接まで行き…

 

 

内定をもらえた。

 

 

それが3月も10日を過ぎた頃の話だった。

心配してくれた当時の上司も他社の仲間もみんなが祝福してくれた。喜んでくれた。

 

 

 

私も心から嬉しかった。

そして、自分が誇らしかった。

諦めない気持ちが、実を結んだと思えたから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな矢先だった。

逆に諦めていた事さえも、実になっていたことがわかったのは。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さよなら元の会社

クビになってから(退職に追い込まれてから)かれこれ2週間。

 

旦那さんの扶養に入るために必要な書類を早急に送ってもらうためにいざ、勇気を出して元の職場へ!電話をしました。

 

 

 

勇気を出した割には、担当の方が会議中とのことで折り返しを待つ事に…

 

 

待っている間、人間とは…私とはいろんな事を考えてしまうもので…そもそも何故退職に追い込んだのに離職票を送ってこない?何故なんのリアクションもない?考えれば考える程、どんどん腹が立ってきました。

 

 

そして待てど暮らせど折り返しが掛かってきません。朝一に電話したのにお昼を過ぎても14時を過ぎても掛かってきません。

その間にもコロナ関係のニュースを見ると、今の私が万が一感染してしまった場合、保険証無くしてどう対処すればよいのやら?と考えるとまた過剰な心配が襲ってきたり…

 

仕方なくもう一度電話をしてみると、未だ会議中とのことでした。。。

一応、今緊急事態宣言は全国ですよね?その会議は不要不急の何かですか?と言いたい気持ちを押し殺し「保険に関することなので今日中に折り返していただきたい」旨を伝えました。

 

 

それから暫くしてようやく折り返しが掛かってきました。手短に要件を話、折角なので聞いてみました。「私は解雇された認識でしたがそれで間違い無いですか?」と。

 

 

結論、やはり相違でした。

 

 

何故か上司に状況を説明しテレワークをしてもらいたい旨を相談したのに、通勤できないから会社を辞めたいという話にすり替わっていたようでした。とは言え、現時点ではテレワークを導入してできる業務がないこと=通勤できなければ辞めてもらうしかないと言う見解でした。「それは解雇に当たるのではないでしょうか?」とぶつけましたが「いや、当たらないですよね」と返されました。。。

 

 

だから、皆思うのですよね。

“(コロナが怖くて)通勤したくないけど、うちでは在宅勤務が出来ないから辞めざるを得ないのかなぁ〜”…と。

 

そして、そういう理由で退職した人々は、果たしてコロナ失業に当たるのか否か…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、私の元の職場は

 

 

テレビ会議、テレワーク等の導入を提案する

IT企業の会社〟

 

 

 

だったんですけどね。。。

 

 

 

他所様の官公庁や企業には提案できても自分の所には導入出来ないようでした(苦笑)

 

 

=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)

 

 

 

おそらく、辞めて大正解だった会社でした!

 

 

 

 

 

 

 

健康保険の仕組み

私は過去にバセドウ病を患っていました。

過去形にしたのは産後の忙しさを理由に治療を自己中断したまま放置している状態だったからです。

 

今回の妊娠・出産に向けて今一度受診してくるよう産科の先生に言われ、当時通院していた病院へかれこれ5年ぶりに行ってきました。

 

 

私は今無保険状態…

 

 

何故ならば、離職票が未だ手元に届かないので旦那さんの扶養に入る事ができないからなのです。

とりあえず実費で支払い、後日精算してもらおうと受診しました。

 

 

ところが…

 

 

 

「保険証の保険適用日が今日より前なら精算可能なのですが、もし今日以降の加入扱いになると本日の受診代は精算できないんですよ」

と看護士さんに言われたのです。

 

 

全くの認識不足でした。。。

保険証が手元に届いた時に持ってくれさえすれば精算可能だと思っていたからです。

 

 

手続きすれば保険喪失日まで遡ってくれるか否かはこちらでは分かりかねると言われました。

そりゃそうですよね。。

 

本日のお代は採血・エコー診察があった為、18,000円…

 

=͟͟͞͞(꒪ỏ꒪)

 

 

 

 

 

意を決して再び退職に追い込まれた元会社に連絡せざるを得ない状況に陥ったのです。

 

 

 

 

 

トホホ…