自己紹介⑦転機

転機が訪れたのは本当に些細なことだった。

ちょうど1年前の今頃、何気ない会話でふと私が旦那さんにヤキモチを妬いたのだ。

恋人から家族となり、男女からパートナーに変わったと思っていた私はヤキモチを妬いたことに自分自身驚きだった。それは旦那さんにとっても同様だったようで…

変な話、お互いがお互いをまだ異性として好きなんだという自覚をした瞬間だった。

喧嘩になり、泣いて傷ついて謝って…

仲直りに久々に体を重ねた。

 

 

 

 

 

 

激痛だった(笑)

 

 

 

もう何年振り?というセカンドバージンになってしまう勢いだった私の体は、初めての時のように激痛が走った。

 

 

それでも嬉しかった。

 

 

 

そして、2人目に向けて挑戦しようという事になった。

もう40歳手前のこの歳に、ようやく旦那さんが私との性に向き合ってくれたような気がした。20代の付き合い始めにあれだけ喧嘩しても何も変わらなかったのに、それを取り戻すかの如くそれ以来子作りに励んだ。

 

 

 

でも、そう簡単には行かず。。

 

 

 

生理が来るたび落ち込んだ。

 

「結局遅過ぎたんだよ!」と旦那さんを責めて泣いた。

妊婦さんを見る度に辛かった。

 

 

それを何度も繰り返し。

40歳の誕生日を迎え。

“やっぱりもともと出来づらい体だった上に加齢で更に難しいってことかぁ〜”と

諦めがついてきた頃。。

 

 

 

大好きだった仕事の急なM&Aの話が浮上し、派遣だった私は職を失う状況に陥ってしまった。

昨年末の話である。突然3月末までの契約になってしまったのだ。

 

 

折角上手くいってたのに…

産後ようやく続いていた仕事だったのに…

2人目を考えていることも含めて全てを理解してくれる上司だったのに…

 

 

 

と、思ったものの、そう凹んでばかりもいられず。それからと言うもの必死でまた就活を始めた。

 

 

“また子持ちがネックになる”

 

 

不安が押し寄せる。

案の定、50社近く落とされた。

それでもまた「正社員」にこだわり続けた。

営業の経験しかなく、何の資格もない40歳の子持ちが出来る正社員の仕事などあるわけが無いと思う反面、ピンチをチャンスに替えてもう一度正社員に挑戦したいと言う気持ちが何故か溢れていた。

 

50社近く落とされた会社は全て書類選考で落ちていた。そんな中、書類選考を通過できた会社が2社あった。1社は面接で落ちてしまった。話の流れ的にやはり子供優先での仕事だと厳しいと言う結果だった。もう1社は面接も通り適性検査も通り、役員面接まで行き…

 

 

内定をもらえた。

 

 

それが3月も10日を過ぎた頃の話だった。

心配してくれた当時の上司も他社の仲間もみんなが祝福してくれた。喜んでくれた。

 

 

 

私も心から嬉しかった。

そして、自分が誇らしかった。

諦めない気持ちが、実を結んだと思えたから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな矢先だった。

逆に諦めていた事さえも、実になっていたことがわかったのは。。。